あー、もう限界、転職する!!
そう息巻いて転職活動を始めたものの、何から手をつければいいのか分からない。
そんなあなたに、
今回は転職しブラック企業を退職した後、夢のホワイト企業へ初出勤するまでを5ステップでお伝えします!
わたしのブラック企業から残業0の超絶ホワイト企業に転職を成功させた体験談も交えながら、出来るだけ分かりやすく書きましたので是非見ていってください。
ステップ1:退職・転職マインドを強く持つ
ここからは、「二つのコツ」という形式で進めていきます。
一、辞めようと動き出したなら、やり切るマインドを持つ
一度辞めようと動き出したなら、内定が出るまでやり切ることをお勧めします。
転職活動をやり切った後なら、結果辞めるも辞めないもどちらを選んでも今までより一歩進めるからです。
内定が出て、転職活動の最後には「現職のままでいる」か「転職する」か選択の時がやってきます。もちろんブラック企業に勤める多くの方は、いい転職先が見つかれば100%「転職する」選択をすると思います。いや、してください。
でも、たとえ「現職のままでいる」を選んだとしても、その時からの就業はいままでのそれとは意味が違うはずです。なんとなくで働いて、超ストレスを感じていた時とは違い、改めて自分で選んでその場にいるというのは少しポジティブに現状を捉えることができるはずです。
そしてやり切って内定が出てからでないと「転職する」という選択はできません。
最後は自分次第ですが、しっかり悩みながら是非内定がでるまでやり切ってみてください。
二、誰かに宣言する
家族でも友達でも、誰かに宣言しておくのも一つだと思います。
転職するわ!と言ってしまえば小さな枷を自分にかけることができます。ほんの最初のきっかけにしかならないかも知れませんが、そうやって一歩ずつ進んでいくのも大切だと思います。
わたしも意思を強く持つために最初は家族や仲のいい友達に宣言していました。職場に通じない人にする必要はありますが、現状を変えなきゃ!という想いに駆り立てられたので、一つオススメしておきます。
ステップ2:転職の準備をする
転職の軸を決める
ここが一番大事です。大きな軸を決めてください。職種を変えるのか、業種を変えるのか、地元に戻るのか、都会に行くのか。そういった方向性を決めることから始まります。ブラック企業に勤めている方なら、職種がブラックなのか、業種がブラックなのかすぐ判別がつくと思いまし、すんなり決定できるとは思います。
一、ホワイトな条件を譲らない
自分の思うホワイトな条件は全部叶える気持ちで決めていきましょう。
せっかく転職しても、その先もブラックだったなんてシャレになりません。笑えません。
最終的に全部を叶えられるとは言いませんが、最初から目標を低くする必要はありません。やっぱり現実は厳しいので調整が必要ですが、妥協は後からいくらでもできます。
そんな超絶ホワイト企業に転職できるわけないやん!
おちついてください。違いますよ。あなたが勤めるブラック企業の黒が濃ければ濃いほど、相対的にホワイト企業への転職確率は高まります。なんせ普通の会社に転職できればそれは成功で、そんな企業はごまんとあります。今あなたが考えたホワイトの条件は本当にホワイトなのでしょうか。サビ残がない、上司が怒鳴らない、休みがある、それって普通の条件で今がただ悪条件なだけかもしれません。
わたしの転職先の条件を記載しておきますが、これくらいなら案外すんなりと実現できました。
- 年収スライド(残業代分減額)
- 昇給年1回
- 賞与年2回
- 家賃手当あり
- 残業0
- 転勤なし
- 年間休日120日以上(土日祝休み)
- 有給休暇100%消化可能
なんにせよせっかく転職活動を取り組むなら理想的な条件の企業を探すことを諦めないことです。
二、細かい条件はやりながら決める
条件を細かいところまでガチガチに決めてから求人を見ると絶望しかねません。
実際の求人を見ながら、細かい条件を変えながら企業選びを進めて行くことをお勧めします。
例えば、
細かい立地条件や、通勤の便などは実際に企業を絞り込む過程で決めていきます。あまり都心だけに絞ると応募する企業がなくなったり、範囲を広げすぎると思ってもみなかった場所に通勤しなければならなくなったりと難しいところです。業種や職種によって求人数も違うので、様子を見ながらいい塩梅を探るのがベストです。
例として立地の話を挙げましたが、これが一番難しいと思います。地方といっても住み良い所もありますし、都会といっても住みにくい所もあります。条件のいい企業が自分の思う範囲にあまりないと、範囲を広げることになりますが、この広げ方が難しいです。都心から電車で30分離れるのか1時間離れるのか。自分がどの程度まで許容できるのかを悩みながら、現実の求人を見ながら転職活動を進めて行くのがいいと思います。
書類をざっくり作り始める
職務経歴書は転職サイト、エージェントに登録する前から作成しておくことを推奨します。履歴書はサイトに登録し、必要事項を入力していくと自動でできていきます。
書類やその内容ができていれば、サイトで応募する際に各企業用に少しアレンジするだけで応募できます。エージェントと転職活動を進める際も、最初に書類を要求されます。
職務経歴書:働いてきた経歴を記すもの。スキル、資格、自己PRなども入れ込む。
一、【職務経歴書】とりあえず書くことを羅列する
書くことは決まっています。文書作成ツールで下記項目を作ったら、とりあえず羅列していきましょう。
1. 勤務先情報
- 商号
- 資本金
- 従業員数
- 事業内容
2. 経歴要約(250〜300文字)
3. 職務履歴(年表形式)
- 企業、部署(構成人数、役職)
- 主な業務、取扱商材・金額
- 業務への姿勢
二、【職務経歴書】スキル、資格を整理しておく
スキルと言っても特別なものでなくても問題ありません。自分の中で整理しておくことが大事です。わたしは基本的にPCスキルをまとめて記載していました。資格は運転免許と簿記くらいしかありませんでした。
PCスキルの例
- Word(文書、社内外資料作成など)
- Excel(IF・VLOOKUP関数、簡単なマクロやショートカット作成など)
- PowerPoint(社内研修スライド作成など)
履歴書:学歴・職歴、免許・資格を記すもの。
一、【履歴書】志望理由はとりあえず後回し
転職は書類の段階では、志望理由が問われないこともあります。
応募の際に必要に応じて随時作成することになります。
わたしは面接で初めて聞かれるパターンが圧倒的に多かったので、面接前に考えて言えるようにしていました。
二、【履歴書】フォーマットをダウンロードしてとにかく埋める
ネットでいろんなフォーマットが落ちています。
気に入ったものをダウンロードして埋めていきましょう。
事実を埋めて行くだけなので、職務経歴書よりさくっとできます。
転職サイトに登録する
20代の転職なら登録は基本的な4つで十分です。
こちらの記事で紹介しています→【簡単】新卒向け、ブラック企業から脱出できる3つの準備(体験談あり)
転職エージェントサービスに登録する
担当者がついて一緒に転職活動を進めていってくれます。
わたしは前述紹介の基本的な4つのサイトを運営する会社のエージェントサービスに登録しました。
転職サイトとは異なるサービスなので、そこは理解しておいていください。サイトのことをエージェントさんに言ってもどうにもなりません。逆もまたしかり。
一、退職にかかる会社の規則を読んでおく
退職の意思を2週間前までに申告する等、規則で決まっていることもあります。確認して辞めるならいつぐらいに言わないといけないんだな、とイメージしておきましょう。最初エージェントに言われるのは、いつ頃転職を考えているかということです。このときスムーズに話ができます。
二、退職月をイメージして逆算して始める
さらに言うなら退職月を決め、そこから逆算して始めるのが最も効率的です。
わたしはある程度逆算して、動き始めました。下記実際のスケジュールを紹介しておきます。
08月:転職の軸を明確化、各種下調べなど
09月:書類作成
10月:エントリー開始
11月:面接(新規エントリーは続ける)
12月:内定、直後に退職意思表明
01月:引き継ぎ
02月:退職
03月:入社
企業を探す
実際に企業の求人を見ていきます。
一、大量の求人をとにかく仕分ける
サイトなら条件を絞り込んで、気になったものをどんどんお気に入りしていきましょう。
エージェントなら大量の求人をマイページに放り込んできます。年収など条件面で興味のないものは機械的に削除していきます。
二、魅力を感じたなら応募を考えておく
魅力的な企業なんやど、こんなスキル持ってへんな・・・
応募してみないと分かりません。勝手に対象外にせず前向きに応募を考えましょう。
この段階で実際の求人を見ながら、条件面の理想と現実をすり合わせていきます。
根気よく理想の企業を探すことが大事です。転職は新卒と違ってリミットはありません。下手な妥協は禁物です。
ステップ3:本格的に転職活動をする
とにかく応募する
準備がしっかりできていれば応募は難しい作業ではありません。ただし、複数社同時に応募して行くのがいいと思います。なぜなら、内定を複数社同時に獲得して、より多くの選択肢を持った状態になることが理想だからです。
確率から考えて、初動は20社を目標にどんどん応募していくことをお勧めします。
一、深く考えない
行くか行かないかは内定が出てから考えることです。内定も出ていないのに、悩むことはありません。まだ選択権もない状態なら、応募あるのみです。
実際わたしも応募だけなら50社はしています。
数打ちゃ当たるといってる訳ではないですが、数打たなきゃ当たらないのも転職の事実だと思います。
二、どんどん落ちる
書類が通るのは30%と思っておいてください。
知っていればダメージ少なく活動することができます。
働いてきた事実を書いているので、それ以上と言われてもありません。書き方や体裁というのはあると思いますが、転職活動中にアップデートを続けていけば問題ありません。ちゃんと働いている人は自信を持って提出していればいいと思います。
わたしは、書類が落ちても気にすることは少なかったです。
面接2,3回
面接は2~3回が主流です。2次で最終のことも多く、1次突破が新卒の時より難しかったです。
一、リモートをフル活用
今はリモート面接ができます。これはチャンスで、物理的制約は0で時間的制約も少ないです。都会から地方に、地方から都会に転職する際も面接の機会をたくさん持つことができます。いい時代になった、令和に転職活動ができることを喜びましょう。
さらに時間的にも優れているのがリモート面接最大のメリットでしょう。
半日有給でも時間有給でも面接が受けられます。1日使えば複数社だって設定できます。
もっと言えば17:30からでも設定してくれる企業もあり、定時ダッシュで臨んだこともあります。
もちろん実際に会ってみる、職場を訪れてみるというのも大切です。最終面接は本社で行うことが多いので、最終的には実際の雰囲気も見てから判断できると思います。
二、カンペも使えるリモート面接
パソコン内蔵のカメラを使う場合は、画面にカンペを置いて面接に臨めます。
大手を振ってお勧めはできませんが、慣れるまでは少し活用してもいいかもしれません。
これはあくまでメモなので、言いたいことのキーワードを箇条書きしておく程度をお勧めします。明らかに読んでいるのは分かりますし、バレた場合印象はよくありません。
わたしは、あくまでより効率的に1次面接を突破するための手法として活用していました。逆にある程度面接になれてくると、相手の反応を見たりする方が話しやすいのでそうしていました。
内定
そして内定がでれば、いよいよ選択の時です。この時複数社から内定がでていることが理想です。今までのことを総合的に判断して、現職も含めて最もよい企業を選びましょう。
かといって時間もあまりなく2、3日の間に返答を求められます。
わたしは最終選考が終わった時点からある程度考えていました。実際に企業を訪問した際の印象はかなり有益な情報でしたので、オフラインのコミニュケーションも大事だと思いました。
ステップ4:退職の意思を伝える
転職先が決まれば、今の会社からの退職を進めていきます。
穏便に直属の上司に会議室で1対1で伝えましょう。退職願(退職届)は後日正式に提出する段取りで問題ないと思います。
退職日を決める
一、現職を優先に決める
わたしの場合は転職先が現職の都合を優先してくれました。逆に現職は退職先の都合もあるだろうと最終的には理解を示してくれました。引き継ぎの期間のことも大まかに相談して、現職に寄り添う姿勢を見せながら転職先の提示してくれた日付にスケジュールを合わせました。
二、退職日と入社日はつなげる
例えば31日で退職し、1日に入社するというのが最も理想的です。
間を空けてしまったときは下記二点の手続きが必要になるでしょう。
- 年金を自分で払わなくてはならない場合がある
- 健康保険がなくなり、国民健康保険に入らなければならなくなる
入社日が退職日の翌月以降の場合は国民年金基金への切り替えが必要
健康保険については二つの選択肢がでてくる人が多いです。
- 国民健康保険への切り替え
- 任意継続
引継ぎ
最後の仕事になります。できるだけスムーズに行えるよう段取りよく進めましょう。
一、自分から引継いでいく
引継ぎをするとなれば、まず業務をリスト化し、引継ぎ書を作成します。ごく簡単なものでもいいでしょうが、出来るだけ分かりやすくマニュアルになるようなものだと親切でしょう。
一通りリストアップを終えれば、上長や関係者に引継ぐ人、スケジュールを伝えましょう。
わたしは引継ぎ先は自分で提案しました。出来るだけ業務への理解があり、今後もスムーズにできそうな人を選びました。部署内で偏り過ぎない様、できるだけ分散して業務を引き渡していきました。
二、スケジュールに余裕を持つ
期間は最低でも1か月は欲しいところです。
引継ぎ書を渡すだけ、説明するだけだと無理がある業務もあるかと思います。
優先順位はありますが、余裕を持ったスケジューリングをお勧めします。
何より、わたしは出来るだけ迷惑をかけない様にすること、そういった姿勢を見せることが大切だと思います。
月次業務などの引継ぎスケジュールは、説明後に一度業務が発生する様に調整しました。実際やってみると分からない、上手くいかないことはあります。補足や修正ができるタイミングがあるとお互い安心できました。
有給消化
引継ぎが8割方無事終わってくれば、有給消化の話ができます。
退職日が決まった時に有給消化も含めて引継ぎスケジュールが組めればベストですが、あまり期待はしない方がいいと思います。
わたしも有給消化できないかに思われましたが、なんとか段取りをつけました。
一、引継ぎに影響しないように消化
引継いだ人の様子を見ながら、問題が無さそうなら有給消化の話をしましょう。
言い出しにくいのは分かりますが、自分から切り出さないと一向に有給消化させてくれないかもしれません。引継ぎに問題がないなら、自信を持って話をしてください。
二、最後は自分の都合を押し通す
切りのいいところまで来てくれないかという話になるかも知れませんが、切りのいいところはありません。最後は自分で切りをつけて、引越しや新生活の準備、行政・銀行の手続き等を理由に「この日までしか来れません」とハッキリ言うことが大事です。
退職手続き
一、退職日までに入手できるもの
年金手帳
会社に預けている場合は必ず返してもらいます。
健康保険証
退職日中までは使えます。自分で持っておくことをお勧めします。退職日が過ぎれば速やかに郵送で返却しましょう。
二、後日入手できるもの
雇用保険被保険者証
番号だけ控えて転職先で初日に伝えると、手続きがスムーズです。
源泉徴収票
年末調整に必要です。急ぎませんが、転職先に提出が必要になります。
辞める
いよいよ最終出勤の日です。
デスク周りの片付けはこの日までにある程度しておきましょう。
一、ものを返す
私物以外の事務用品などは返しておきましょう。もちろん自身の名刺や取引先の名刺も置いていきます。社章や制服も返す場合は忘れないようにしましょう。
二、挨拶をする
お世話になった方々に簡単に挨拶をして周ります。社内へ一斉メールを送るかはそれぞれの判断ですが、ごく簡潔に書くことをお勧めします。
ステップ5:初出勤
いよいよ夢のホワイト企業に初出勤です。
0からではありませんが、1からのスタートです。フレッシュな気持ちで臨みます。
一、早めに出社する
始業30分より前に出社する様にします。
慣れない通勤は何があるか分かりません。朝の職場の様子も見ておきたいところです。どれくらいの時間から人がいるのか、雰囲気次第で次からの出社時間も明確になります。早めに来た方が良さそうか、出来るだけ早く馴染めるようにしましょう。
二、小さなことからコツコツと
任された仕事を、小さなことでも丁寧にこなしていきます。少しずつ信頼を築いて、即戦力として期待された役目を果たせるよう努力していきましょう。
まとめ
今回はブラック企業を退職するまでをロードマップにして、5ステップでお伝えしました。
どんな流れで転職し退職まで進むのか、大まかにイメージはできたのではないでしょうか。
一人でも多くの方のブラック企業から退職するきっかけになればと思います。
くれぐれも無理をしすぎないようにしてください。
ほな。
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